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【JavaScript】プログラミング授業案㉑【データの考察】

a-bookCode

情報Ⅰで求められる「プログラミング」と「モデル化とシミュレーション」を絡めた授業案を実践しています。

【JavaScript】プログラミング授業案⑲【あたり1%くじ】
授業案の19時間目。前回から実際に授業で扱う教材として考えてきています。JavaScriptをつかってシミュレーションをしていきます。「1/100のくじは本当に100に1回あたるのか?」が投げかける疑問です。

先日、私が担当している全てのクラスの結果が出そろいました。

そもそも「あたり1%」とは

「あたり1%」ということは、100人中1人はあたるということです。
ただ、そのくじを引いた回数が100回のうちという限定的な結果ではありません。
あくまで理論上ということです。
1000人引けば10人は当たっていることが予想されますし、10000人引けば100人は当たっていることが予想されます。
当然、500人引いて1回も当たりが出ない可能性もあるわけです。
人間って疑り深いので、「じゃぁ当たらないじゃん」と結論づけてしまいそうです。

だいたい予想通りの結果

色々な事情で1クラス全員分のデータではありませんが、例えばあるクラスの結果です。
kuji2022result_sample
シミュレーション結果の統合はPower Queryを使っています。

【JavaScript】プログラミング授業案⑳【Power Queryデータ集約】
授業案の20時間目。前回から実際に授業で扱う教材として考えてきています。「1/100のくじは本当に100に1回あたるのか?」シミュレーション結果をExcelのPower Queryを使ってビッグデータにして考察していきます。

730回目であたりがようやく出た子もいれば、1回目にいきなりあたりが出た子もいます。
Math.randomで乱数を引き出して、0.01より小さい数字の時にあたりとしているので、実際に100枚しか入っていないくじを引いては戻し引いては戻しするのとイメージは異なるかもしれません。
が、モデル化は理論上に持ち込む考え方です。
100人に1人あたるくじだって、100枚しか入っていないわけではありません。

まとめ

このクラスの平均値は約93回でした。
他のクラスも概ね近い数字で、学年の平均値は約96回ということでした。
概ね期待通りの値です。
データがもっと多ければ多いほど、100に近づくと思われます。
やはり、1%当たる可能性があるわけです。
生徒には、自分の10回の平均値、友達の平均値、クラスの平均値、学年の平均値のそれぞれの段階で考察し言葉にまとめさせています。
最後に、この授業の冒頭に与えた問に戻ります。
「1%(1/100)あたりくじは、100回(人)引いたら1回(人)は『あたる』『あたらない』」
立場を決めさせて、その理由を根拠シミュレーション結果を用いて考察してもらいます。
さて、どんな言葉が出てくるか。
添削が楽しみです。

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