既に一部の学校ではスタートしていますが、生徒が授業で使用するデバイスを自身で用意する時代がやってきます。
様々なデバイスが想定されますが、以下のポイントは抑えたい所です。
- 毎日持ち歩きできる大きさ、重さ
- ある程度の頑丈さ
- セキュリティ
生徒が使うという観点で、最低限この３点を抑えながらデバイスの候補を考えたいと思います。
2in1PC
Surfaceに代表されるようなタブレットとしても、キーボードを接続してPCとしても使えるWindows搭載のデバイスです。
閲覧、カメラ利用、タイピング性能など期待できます。
幅広く扱えるため、教師が手元のPCで用意したものを同じように閲覧、編集ができます。
授業で扱うということであれば、それこそsurface Go2のローエンドモデルでも十分な様に感じます。
Officeが入っていることも、Officeユーザーの教師にとっては有難いかもしれません。
ただし、セキュリティ面や設定の面での心配があります。
幅広く扱える分、適当に入れたソフトからウイルス感染したり、デフォルトと異なる設定に意図せずなってしまった時に、どうやってそうなったか分からず、最悪クリーンインストールという可能性もあります。
そうなったとき、学校がパソコン屋さんになってしまう可能性があります。
iPad
閲覧したり、写真や動画を撮ったりならiPadの手軽さは最適です。
アプリケーションも多種多様になり、おそらく出来ないことはほぼ無いのではないでしょうか。
イラストやデザインを志す生徒は、既にiPad＋Apple Pencilの組み合わせを持ち歩いている子もいます。
Apple Pencilについては、上記2in1PCのものより精度が高く使い勝手がいい傾向があります。
しかし、プレゼンテーションスライド作成やレポート作成、特にプログラミングとなるとキーボードがなければ厳しいです。
iPad＋キーボードだとしても、特にプログラミングに関してはハードルがあるように思います。
ブラウザで完結するWeb教材のみの利用ならいいのかもしれませんが・・・
扱いやすいだけに、スマホの延長でオモチャになってしまわないか、個人的に勝手に心配しています。
ちなみに、Androidタブレットはセキュリティ面での不安やメーカーごとの耐久力の差があるため、今回は省かせてもらいます。
Chromebook
閲覧、カメラ利用、キーボードがついているものであればタイピング性能など期待できます。
オフラインでも十分使うことができますし、PCとiPadの中間だと思えばいいと思います。
Googleのサービスを活用すれば、Office環境も無料で手に入りますし、プログラミング用のエディタのインストールも可能です。
PCと同じことをしようとするとできないこともありますが、授業で生徒が扱うとなると、ある程度機能に制限があっても問題ないと思います。
セキュリティ面でも自動でアップデートがかかり、システムの構成上、万が一の場合もウイルス封じ込めが可能です。
ブラウザベースで動かすのが基本なので、余計なソフトを勝手にインストールすることもあまりありません。
価格の安さも魅力ではないでしょうか。
しかし、セキュリティのサポートに期限があります。
卒業後、例えば大学生となった時に対応できるかというと、分野によっては厳しいかもしれません。
用途がはっきりしていれば、場合によっては十分ですが、用途がはっきりしていないと、できない内容が出てくる場合もあります。
まとめ
結局どういった使い方を想定するかです。
闇雲に持たせたところで、用途が決まっていなければ正直無駄です。
生徒が学習用に一人一台携行するということなら、私なら今の所はChromebookを選択します。
理由は、
- キーボードが扱える
- 閲覧や動画などはブラウザ上で完結する
- G suite（Googleのサービス）を使えばOffice環境は整う
- プログラミング用エディタをオフラインで利用可能
- セキュリティ面に安心がある
他にもありますが、まぁザックリこの５つですかね。
使い方としては、レポート作成などのワープロ、表計算演習、スライド作成とプレゼンテーション、プログラミングのコーディング演習などです。
極端な話、パソコン室からパソコンいらなくなりますよね。
検索・閲覧程度の利用なら、正直BYODでスマホを使えば済んでしまいます。
『デバイスを決めて何ができるか』ではなく、
『用途を決めてデバイスを選択する』が重要だと思います。
学校関係なく個人で購入する時は、普通この手順ではないでしょうか？
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