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プログラミング学習の前に生徒に身に付けさせたい力【前編】

examinationEducation

先日、生徒の出願の手伝いをしました。
前々から気になっていたのですが、一人だけでなく何名かその傾向があり、正直マズイなと感じたのでまとめてみます。

ネット出願の時代

もうすっかりネット出願主流の時代になりました。
未だに紙媒体の所もありますが、半分くらいはネット出願じゃないでしょうか。
さらにその半分は願書の印刷を必要とせず、調査書を送る封筒に貼り付ける宛名だけ印刷する形になってきています。
そもそも入試要項もネット配布で、一切紙媒体を配布しない大学も登場しています。
時代の流れからすると当然であり、受験生としては待たずに要項を手に入れられ、必要なページだけ必要なら印刷すればいいのです。
大学としても経費節減や人件費削減などにつながっているでしょうし、何よりデジタル処理で一元化することで、人為的なミスを減らすことができます。

生徒はスマホネイティブではある

地域や課程にもよりますが、今の高校生はほぼ全員がスマホを持っています。
スマホで何かをするのには、慣れているように思われがちです。
ここに大人の勝手な思い込みがあります。
実は子どもたちは、自身が使う特定の機能については不自由なく使いますが、そうではない機能については途端に使えなくなります。
例えば、メッセージを書く、写真を撮る、動画を観るあたりまでは、ほぼ全員使いこなしています。
写真を加工する、動画を加工する、スライドを作成するあたりになると、慣れと感がある子はついてきますが、そうでないと躊躇する子が出てきます。
書かれている指示に沿って必要事項を入力していく、ファイルのフォルダ整理をする、ストレージの管理をする、アップロード・ダウンロードのあたりになると、スマホだけ使える子では対応できなくなってます。

思考・判断・表現する力

新学習指導要領では、それまでの4観点(国語は5観点)だった評価を「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点にまとめました。
今回の件で私が強く感じたのは、「思考・判断・表現」する力の重要性です。
ネット出願が自力でできないのです。
紙媒体の願書であっても、自力で書き上げられる子とそうでない子がいます。
ただ、紙媒体であれば心配な子は鉛筆やコピーしたものに下書きを書いて一度担任に見せにきます。
しかし、ネット出願では先にどんどん進んでしまうため、心配な子にとっては先生に確認が出来ず、かなり躊躇するようです。
確かに、人生の中で初めての経験でしょうから、「これでいいのか?」と思う気持ちはわかります。
が、このネット出願、新卒の就職活動では当然のようなシステムとなっています。
このあたり、自分の力で「判断」して進める力が求められるわけです。

やっぱりキーボードを使えるようにしたい

ネット出願のほとんどは途中まではスマホ・タブレットでも対応できるみたいです。
学校によっては、写真の登録を加工しながらできるようで、ここはスマホ・タブレットに軍配が上がりそうです。
しかし、最終的にはプリントアウトの必要が出たり、志望理由をそれなりの分量書くシーンが出てきます。
プリントアウトは別として、そうなるとキーボードが欲しい所です。
キーボードになると、途端に入力速度が落ちてしまう生徒が出てきます。
特に気になったのは、残念ながら全角/半角の区別がついておらず、そこで入力エラーとなっている時があります。
自身の名前を変換する時にも、妙に時間を要する時があります。
タイピング速度も去ることながら、変換技能を身に付けさせたいところです。

まとめ

ここ数年、情報の理論(システム)的なことに重きを置いて授業を展開してきました。
少し前なら、パソコン操作ができる→スマホ・タブレットが操作できるだったと思います。
一人一台スマホの時代にスマホネイティブで育った子たちは、ちょっとそういう訳ではなさそうです。
なんだか長くなってしまったので、続編を書こうと思います。

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