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プログラミング学習の前に生徒に身に付けさせたい力【後編】

Education
プログラミング学習の前に生徒に身に付けさせたい力【前編】
先日、生徒の出願の手伝いをしました。前々から気になっていたのですが、一人だけでなく何名かその傾向があり、正直マズイなと感じたのでまとめてみます。結論から言うと、リテラシー教育の充実の必要があります。

この記事の続きです。
やはり情報社会を生きていく若者に対して、気になることがあります。
一言で言えば、情報判断能力でしょうか。

ブラウザの活用ができない

アドレスバーと検索エンジンの検索窓の違いがわかっていません。
googletop
これは私の盲点だったわけですが、ドメイン名の説明の時にアドレスバーにIPアドレスを直接入力させようとしました。
大半の子はすんなりできたのですが、何名かの子が固まっているか、隣の子と表示が違い困っているわけです。
状態としては、

  1. 検索結果が表示されている
  2. そもそもスマホのブラウザがどれかわからない

1の子は、検索エンジンの検索窓にIPアドレスを入れてます。
もしくは、ホーム画面のウィジェットに入力しています。
2の子は、本体内の検索窓に入力していたり、そもそもアプリの選択ができません。
私の説明の仕方が悪かったのもありますが、想像の上をいっていました。

デバイス利用格差は広がるばかり

大半の子は説明を理解していたので、フォローが必要なのは少数派です。
生徒同士でフォローし合う雰囲気が学校の中にあるので、そもそものブラウザの使い方をこちらが説明する必要はありませんでした。
一応、パソコン画面を用いて「検索窓」と「アドレスバー」の違いは説明をしました。
数年前から、どのブラウザもアドレスバーに言葉を入れると検索エンジンにかけて検索してくれるようになりました。
大変便利な機能です。
が、どうにも混乱の元になっているようです。

URLを入力した経験はない

大人も同様ですが、そもそも検索エンジンが発達した結果だと思います。
いちいちhttp://wwwなんて入力はしなくなりました。
検索するかQRコードを読み取るか、ページにたどり着く手段が変わったと思います。
しかし、前回のネット出願の話に戻るのですが、URLを入力する経験をしてこないと一人で出願手続きができないわけです。
多くのネット出願は、検索エンジンに引っかからないようになっています。
よって、URLを直接入力する必要があります。
大人が思っていることと、違うことについて子どもたちは長けており、大人が思っていることは、やったことがないかもしれません。

まとめ

ひょっとしたら、私の所属に限ったことかもしれません。
しかし、何気ない生徒とのやりとりや様子の中から、こちらが想定していたことと違う現れに出会うことがあります。
QRコードや○○認証技術などで便利になっている反面、そもそもそれがどのような点について便利になっているのか、それを使わない場合はどんな方法があるのかなど、考えずに利用しているのではないでしょうか。
場合によっては、ウェブサイトの閲覧には、検索かQRコードの読み込みしかないと考えているかもしれません。
便利な機能の使い方を知るのと同時に、そもそもの部分をリテラシー教育していく大切さを感じます。
高校で教えられること、体験させられることって、もっとたくさんあるように感じています。
その上で、情報判断能力とでも言いましょうか、自分で判断して進んでいく力を育てたいものです。
「生きる力を身につけさせる」という観点においても、もう少しリテラシー教育を大切にしたいと思っています。

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