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【考察】高校生にもっとパソコンを使わせたい

macandiphoneEducation

以前、前編・後編にわけてこんな記事を書いたりしました。

プログラミング学習の前に生徒に身に付けさせたい力【前編】
先日、生徒の出願の手伝いをしました。前々から気になっていたのですが、一人だけでなく何名かその傾向があり、正直マズイなと感じたのでまとめてみます。結論から言うと、リテラシー教育の充実の必要があります。
プログラミング学習の前に生徒に身に付けさせたい力【後編】
前編の続きです。やはり情報社会を生きていく若者に対して、気になることがあります。一言で言えば、情報判断能力でしょうか。同時にリテラシー教育の重要度も感じます。

3学期の授業が始まって、やっぱりなと思うことが出てきたので考察してみます。

やっぱりパソコンの操作は苦手

今年は新型コロナウイルスの関係もあり、長期休みが軒並み短くなっています。
私の所属では10日ほどの冬休みでした。
直前まで結構みっちり授業がありましたので、子どもたちが家庭でパソコンに触れていなくても精々2週間程度のブランクです。
休みを挟んで、Excelの実習を行っています。
まぁ、すっかり忘れ去られているわけです。
つまり、生徒たちはExcelは普段使っていないわけです。
そんなもんです。
私は別に気にしていないのですが、残念ながら生徒からは「難しい」の声が聞こえてきます。
やっていることは、SUM関数とAVERAGE関数、もっと言うとヘッダに名前を書く・・・
これ、難しいんじゃなくて、やり方がわからないですよね?
もしくは、慣れていないだけです。
残念ながら、私の授業で数名ですがこんな声が聞こえてきてしまいました。
敗北です。

スマホは簡単、パソコンは難しい

何人かの生徒に聞いてみました。
やはり、生徒にとって「慣れていない=難しい」ということなんだそうです。
そして、「スマホなら、どこか押せばその機能が使えますよね」とも言ってくれました。
そうです。
スマホやタブレットのアプリは、機能を制限している分、シンプルに利用できるわけです。
世の中に「OfficeのAndroid/iOS版は使えない」という方が多くいます。
しかし、これは機能に制限があるから使いこなしたい方にとってはそういう感想になるわけです。
逆に、そこまで多機能を求めず、シンプルに文書作成、表計算、スライド作成をする人にとっては十分だったりします。
パソコンのアプリケーションが、多機能過ぎるんですよね。

新教育課程の「情報」に求められる力とは

正直申し上げて、まだ読み込み段階です。
そんなに偉そうなことは述べることができません。
が、次の指導要領からは、学問としての「情報」が完全に求められます。
つまり、従前の「情報の授業=パソコンの使い方の授業」は終焉を迎えるのです。
かつては、実技6割:座学4割とか、実技4割:座学6割とか色々言われたものです。
この実技の部分が、Officeソフトの使い方だったとすると今後は通用しないわけです。

パソコンを使う技術はどこで身につける?

「総合的な探求の時間」というのが高等学校では始まっていきます。
この時間に積極的にパソコンに触れさせて、調べたり、研究したり、まとめたりさせていきたい物です。
この時のデバイスが、キーボードのないタブレットでは不十分です。
タブレットの方が未だに目新しく、なんかやっている気にさせるんですよね。
しかし、これでは生徒のパソコン(コンピュータ)を使う力は身につきません。
今の生徒ができることで勝負をさせているので、深まりに今一歩欠ける面があると思います。
もちろん情報の授業でまったく扱わないわけではないと思います。
が、それだけでは完全に不十分であると思います。

まとめ

以前、このブログで次のような記事を書きました。

教育現場で求められるデバイスは?
学校教育現場に求められる生徒一人一台のデバイスについて考えてみました。ポイントは『用途を決めてデバイスを選択する』ということだと思います。

改めて文科省のGIGAスクール構想を読み返してみると、端末の候補の一つに「Bluetoothではない接続方式によるキーボードを備えたタブレット端末」とあります。
キーボードのないタブレットではダメだということです。
一人一台スマホの時代になって久しいです。
スマホに10万円払うのに、なぜパソコンに10万円払えないんでしょう。
生徒たちの本当の学びを支える機器には、将来への投資だと思って準備してあげたいところです。

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