年度末が見えてきたところで、今度は1年生「社会と情報」の授業で少しだけプログラミングを扱うことにしました。
その中で気づいたことを、まとめておこうと思います。
授業方法
以前、授業の方法について以下のような記事を書きました。
今回は1年生の40名前後の一斉授業でしたので、説明動画を作成し、そちらを視聴しながら学習を進めてもらうことにしました。
もちろん、躓けば質問に答える形式です。
これによって、教員1名でも40名の生徒のプログラミング学習を同時進行させることができます。
コーディングさせることで理解できること
あくまで情報Ⅰのプログラミングなので、コーディング技術を学ぶというより、プログラミング的な考え方を学ぶことが優先されると考えています。
この中で、普段は使わないだろうが、そんな使い方ができると他でも活かせるようなパソコンスキルをプラスで学んで欲しいところです。
実際、JavaScriptの学習では動作確認にブラウザを利用します。
この時に、マルチウィンドウを指導できるわけです。
普段はアプリケーションを一つ立ち上げて利用することがほとんどです。
が、複数のウインドウを開いて作業できる環境を知ることになります。
それこそ、Windowsのあるべき姿です。
また、普段はあまり意識していないファイルのディレクトリについて考えさせることができます。
どの階層に何のファイルを入れてあるのか、HTMLを軸とするJavaScriptでは必要な知識になってきます。
とは言うものの、正直それを応用して他でも使ってくれる生徒は半数ほどかなと肌感覚で感じています。
どうしても、フォルダの階層の概念って理解できない人には難しいようです。
大人でも、なんでもデスクトップに貼り付けている人が何人もいます。
まぁ、そんなもんです。
生徒のコーディングで想定していなかったこと
実際に始めると、生徒たちは黙々と進めていきます。
プリント教材も配布していますが、動画の進行とは別に、プリントに書かれていることを上から書いている子も少なからず見受けられます。
まぁ、動画内の説明を聞いてくれていれば、今回は良しとしたいと思います。
3学期となると、生徒もいい加減「全角」と「半角」の違いは理解をしてくれています。
半角で書いているのですが、「:」と「;」がうち間違えていたりは、まだいいです。
スペルミスぐらい、現役のプログラマの皆さんはわかりませんが、私も良くやります。
1年ほど前に学習を始めたときは、よくありました。
問題は、アルファベットの「大文字」と「小文字」。
例えば、getElementByIdを全部小文字で書いてしまうパターン。
これは、動画で説明している音声だけを追っていると思われます。
プリントも映像も見ていないパターンですね。
今度はgetElemntByld。
わかりますかね。
最後が、小文字でエルディーになってます。
これを見つけてあげるのに苦労しました。
今度は音声では追えず、映像かプリントだけに頼ったパターンですね。
生徒はなかなか色々とやってくれます。
まとめ
実際にコーディングさせていくと、教員側のスキルが重要になってきます。
いかに自分が失敗してきたか、いかにデバッグを繰り返してきたかが物を言います。
実際に、ブラウザのデベロッパーツールを参考に、エラーを探すのですが、それでも気づかないこともあります。
先日参加したオンラインの研修会で、デバッグを生徒に記録で残させ、それを共有して自力で解決できる方法について紹介されていました。
Googleアカウントを配布しているなら、Googleのスプレッドシートなんかで簡単に共有できそうです。
そういった技を取り込みながら取り組めると、教員側のスキルも大切ですが、生徒たちで学びを深めていく環境を整えてあげることができるなと思います。
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